【吃音】後天性の吃音に関する個人的研究

筆者について

18歳。中3のときに軽い吃音を発症。最初の文字が言えずに引っかかるタイプ。
日常生活に支障を来すほどではないが、大事な場面でどもると精神的にキツい。
自分の名前が言いにくいことも悩みである。

吃音による変化

1. 積極性を失った

自分はもともと授業中も極めて積極的に発言し、あらゆる挑戦を厭わなかったが、 吃音発症以降、発言の積極性が失われるとともに物事へ挑戦しようとする気概も薄れてしまった。

2. 人の痛みがわかるようになった

吃音がなかった頃、思い返せば自分の意見をやや押し付けがちであったようだ。
吃音により聞く側に回ることが多くなった私は他人がどのような背景を元に意見を述べているのか考えるようになった。
さらに、吃音という自分でコントロールしづらい障害をもったことにより、他の障害や他者の境遇を理解した上で行動できるようになり、人間的に成長できた実感がある。

吃音の難しいところ

吃音が起こるメカニズムとして1つ挙げられるのは、「どもるかも」という意識的または無意識の思考により脳が「すらすら言う」ことよりも「どもる」ことを優先してしまい、さらに吃音の経験を重ねる、または思い出すことによって、どもることを優先する神経回路が強化されてしまうことである。
また、吃音を改善するにあたって自分が吃音であることを完全に忘れてしまえるのがベストなのだが(実際そのような人もいるようだが)、やはり吃音と向き合うということは不可欠である。最終目標は完治であるが、「吃音を根絶してやろう」などと意気込むと吃音を強く意識することになり、かえって逆効果である。
よって、吃音と向き合いつつも、発声の際はそれを意識しないという、一見矛盾しているようなことをやってのける必要がある。

筆者が実践して効果があったと思う改善法

イメージトレーニン

いつどこでこんなこと言うというのが決まっている場合に使える。 まず、本番だとガチで想像する。そこでどもってしまったら、どもらなくなるまでやり直す。
そして、「無意識にどもらずに話せている」イメージを気が済むまで繰り返す。

リラックス

口や喉の筋肉を緩めて、話す「内容」(たとえば苦手なひらがなを意識することなく内容だけ)に集中して腹から声を出す。
どもるときに固くなる筋肉を普段から把握しておくとよい。

リズムを意識

歌うときや皆一斉に声を出すときにどもらない(そうでない人もいます)のはリズムがあるから。
リズムや抑揚を意識すると話しやすいことが多い。 ただ、手足を動かして声を出そうとするのはやめた方がいい。

吃音に関する情報発信を行うYouTubeチャンネル

www.youtube.com

回りくどい表現が多用されているが理論的である。ある程度飛ばしながら見ておおまかに内容を掴むのをおすすめする。

www.youtube.com

個人の経験をもとに効果のあった改善法をわかりやすく紹介している。

最後に

お気軽にコメントどうぞ。 あざした。